年少子高齢化社会のいま、老後の年金だけでは十分な生活ができない可能性は大いにあります。
つい最近も「年金は2000万円不足する」と自民党の発言に野党がくってかかっています。
年金だけでは確かに自由な生活ができないことは、おおよそ予想はつきますが、では老後にいくらの資金があれば十分な生活を送ることができるのか!?
必要な月々のお金とその内訳について考えていきます。
老後の必要資金
最低限度の生活を送るために必要な金額
老後は必要最低限な生活を営み、余生は贅沢せずに暮らす。
そんな人が必要な資金は月々26万
内訳としては、下記です。
食料 | 65,452 |
住居 | 17,893 |
光熱・水道 | 19,607 |
家具・家事用品 | 9,928 |
被服及び履物 | 8,290 |
保健医療 | 13,968 |
交通・通信 | 34,779 |
教育 | 304 |
教養娯楽 | 24,810 |
その他の消費支出 | 60,133 |
消費支出 | 255,165 |
総務省統計局の家計調査2018から作図
これは2人暮らしで必要な金額です。
老後なので、子供は基本的には自立しているので考える必要性は少ないとは思いますが、3人、4人と同居人数が増えるほど必要な金額は多くなります。
また、生命保険文化センターが実施している「生活保障に関する調査」の結果では、
60歳台の人が考える、老後の月々の最低資金は20~25万未満が29.6%で最多でした。
やはり、25万前後は必要になると考えるべき調査結果だと思います。
ゆとりある老後を過ごすのに必要な金額
先ほどは必要最低限必要な資金でしたが、カツカツな生活ではなく、ゆとりある老後を過ごすために必要な金額は月々34万
https://datetti.com/living-expenses-of-old-age-ones-own-house.html
生命保険文化センターが実施している「生活保障に関する調査」の結果で60歳台が考える、ゆとりある老後に必要な資金は30~35万が23.3%と最多で合致する結果でした。
驚くべきことに、50万円以上必要と考える方が13.3%と2番目に多かった結果です。
老後、ゆとりある生活を送るためには多くの資金が必要になることが容易に想像できます。
老後の資金の内訳
老後は少なくとも25万ほどの資金は毎月必要になることがよくわかりました。
老後(退職後)に手元に入ってくるお金は一体いくらか、その内訳を紹介します。
厚生労働省が公開している「平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に支給額を見てみると
・国民年金 55,615円
・厚生年金 147,051円
※いずれも加入期間や企業によって異なります
合算しても202,666円と必要最低限の25万にすら達していな状況です。
実際はこれに加えて、退職金やこれまでの貯蓄を切り崩すことで生活をしていくことになります。
人生100年時代、どう乗り切る!?
文章にしてしまえば、月25万の費用を年金や退職金・貯蓄があれば乗り切れそうな雰囲気はあります。
しかし、忘れてはいけないのは
寿命
仕事や趣味は自分の好きなタイミングで辞めることはできますが、人生はそうはいきません。お金がなくても命ある限り誰かに面倒をみてもらいながらでも生きていかなければならないです。
これを考えると、貯蓄は毎月、または毎年どれくらいまでなら使っていいかの計算をしながら切り崩さなければなりません。
私自身は、そんな生活を送りたくないので退職後も気にせず好きな時にそれなりにお金を使える状況を作っていきたいと思っています。
そのために必要なことは何か…?
それは資産形成です
単純に銀行に貯金するだけでなく、いまのうちから計画的に資産を作ることが必要です。