生命保険で資産運用って本当にできるのでしょうか。
多くの方が生命保険は万が一の備えとして加入している、もしくは検討しているのではないでしょうか。
実態と、資産形成として運用していくためのhow toをご紹介します。
半数以上の人は資産形成以外の目的で加入している
平成27年度の調査では、生命保険加入目的は「医療費や入院費のため」、「万一の時の家族の生活保障」が半数以上を占めていました。
もちろん、万が一をサポートしてくれるものが生命保険であり、間違いのない事実ではあります。しかし、せっかく加入するのであれば資産形成の側面も知ったうえで加入べきだと考えます。
貯蓄を目的に運用することもできる生命保険
定期保険にあって終身保険にないもの…それは解約返戻金です。
この解約返戻金が貯蓄としての役割を担っています。
下のイメージ図のように、生命保険の解約返戻金は払い込み金額に応じて増えていきます。貯蓄も毎月一定の金額を積み立てていけば同様に貯蓄額は増えていきます。
両者とも一定の期間で貯蓄が増えるという点は同じに見えますが、大きく異なるのは万が一のことがあった際に銀行貯金ではなにも得られない(唯一残るのは、それまでに積み立てていた貯蓄額のみ)ということです。
これだけでも生命保険の方がよさそうに見えます。
もう一つ、貯蓄との大きな違いが1つ
それは、保険に加入する時点で、『いつ』、『いくらになっているか』がわかるという点です。
銀行貯金でも一定の金額を〇%の金利に預けて…と計算は不可能ではありませんが、非常に面倒であるとともに、金利は変動するものなので正確な計算は困難です。
一方、生命保険は『大数の法則』を用いて死亡率・生存率を計算しているので、これから大きく外れることはまれです。
なので、どのタイミングでいくら必要かが明確に分かっている(例えば、子供の大学受験で○○万円は必要になる)時に合わせて保険に加入して、必要な時に必要な金額を用意できているかを簡便に判断できるメリットがあります。
浪費癖がある人はまずはここから手を付けよう
現金が手元にあるとついつい使ってしまう…そんな人は生命保険は非常に良い資産形成になります。
生命保険の良いところは、銀行から毎月or毎年引き落とししてくれるので、浪費癖のある人にはいい抑止力になりますよ!
銀行でも定期への引き落としができますが、定期預金があるということは預金残高をマイナスにして引き出すことができてしまうため、浪費癖のある人にはあまりお勧めできません。
また、金利が良ければ銀行預金でも十分な利息がついて資産形成になりますが、今現在の金利では預けても利息なんて二束三文です。
浪費癖のある人にはシステマチックに資産形成ができる仕組みの一つとして、生命保険は有用です。